お役立ちコラム
2021/08/29
車の配線コードの太さが分からない!正しい見分け方を解説
「カーアクセサリーの配線、どれを使ったらいいか分からない……」なんて途方に暮れてしまったことはありませんか?
カーナビをはじめとしたカーアクセサリーの配線は、太さの見極め方を知っていると簡単に見分けられます。
今回の記事では車の配線コードの太さを見分ける方法と、よくある疑問の対処法をご紹介します。
目次
配線コードの太さを見分ける方法
車の配線コードは、ポイントを押さえれば簡単に太さの見分けが付くようになります。
配線コードの見分け方を解説します。
まずはスケア(sq)を確認する
配線コードのパッケージを見ると、必ず「sq」と書いてあります。
これは「スケア」と呼ばれており、配線コードの断面積を指しています。
スケアの数字が大きいほど配線の太さは大きくなり、電気を通せる量も大きくなります。
配線コードを購入する必要が出た場合は、まず車と接続するカーアクセサリーが対応しているスケアを調べましょう。
ちなみに、スケアと一緒に「AWG」と呼ばれる表示も一緒に記載されている場合があります。
これは「アメリカンワイヤーゲージ」と呼ばれる配線の規格で、スケアとほぼ同じ意味です。
スケアと使用可能アンペア・ワット数のまとめ
スケアの説明だけではいまいち間隔をつかめない方も多いかと思います。
そこで、一般的なスケア・使用可能アンペア・使用可能ワット・AWGをまとめた図を用意しました。
この図を見れば、スケア以外の情報から適切な配線を選択できます。
スケア | 使用可能アンペア | 使用可能ワット | AWG |
0.2sq | 2.5A以下 | 30W以下 | AWG24 |
0.50sq | 5A以下 | 60W以下 | AWG20 |
0.75sq | 6.6A以下 | 80W以下 | AWG18 |
1.25sq | 11.6A以下 | 140w以下 | AWG18 |
2.00sq | 16.6A以下 | 200w以下 | AWG14 |
300sq | 30A以下 | 360W以下 | – |
5.00sq | 40A以下 | 480W以下 | AWG10 |
配線コードはそれぞれ耐えられる電力が決まっています。
配線コードの指定を超えるカーアクセサリーを長時間使用すると、コードが熱を持ち被膜が溶けるなどのアクシデントにつながります。
火災や故障の原因を避けるためにも、適切なスケアのコードを選びましょう。
AVとAVSもチェック
配線コードのパッケージには、スケアだけでなく「AV」「AVS」などが表記されています。
これは、配線をおおう被膜の薄さを表す表記です。
頭文字 | 正式名称 | 意味 |
A | Low-voltage cables for automobiles | 自動車用低圧電線 |
V | Vinyl | ビニル |
S | Thin insulation type | 薄肉型 |
つまり、それぞれの指す言葉は以下のようになります。
被膜表記の意味
- AV = ビニル被膜の自動車用低電圧回路用配線コード
- AVS = 薄いビニル被膜の自動車用低電圧回路用配線コード
この意味でいうと、AVよりもAVSの方が細い回路であることが分かります。
細かい部分を配線する場合は、同じスケアでもAVよりもAVSの方が向いています。
このように、同じスケアでも被膜で使用箇所の向き不向きが発生します。
配線を選ぶ際は、スケアだけでなく被膜表記にも注目しましょう。
車の配線コードの太さで困った場合の対処法
車の配線コードを選ぶ方法を知っていても、実際に配線コードを使おうとしたときに困ってしまう場合もあります。
次の項目では、その対処法をご紹介します。
基本は0.75sqで対応できる
カーアクセサリーの規格を調べても、スケアが分からない場合があります。
使用電力などが分かれば先ほど提示した一覧表を活用すればある程度は分かりますが、複数の配線コードの規格が活用できる場合などには、迷ってしまう方もいるでしょう。
配線コードのスケアで迷った場合は、0.75sqのコードがおすすめです。
カーアクセサリーの配線は、0.75sqのコードでほとんどまかなえます。
スマホやノートパソコンの充電でも問題なく使える規格でもあるため、困ったときは0.75sqのコードを活用しましょう。
複数のアクセサリーにつなぐ場合の注意点
接続するカーアクセサリーが複数ある場合、すべてのカーアクセサリーの最大電力を超える配線を選ばなくてはいけません。
先ほども解説しましたが、配線の耐電力よりも大きな電力を配線に流すと故障や事故の原因になります。
複数のカーアクセサリーにつなぐ配線を用意する場合は、使用するカーアクセサリーの最大電力をすべて合計して、その電力に耐えられる太さの配線を選択しましょう。
まとめ
車の中に使う配線は、太さを適切に選ぶ必要があります。
配線を購入する際は、スケアや被膜の確認を必ず行いましょう。
配線の設置が分からない場合は、プロの手を借りるのも有効です。
カーアクセサリーの設置には、アクセサリーそのものに関する知識はもちろん、配線に関する知識も必要です。
これまで配線を選ぶ知識をご紹介しましたが、これまでの知識だけでもついていくのが精一杯だと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「カーアクセサリーをカスタムしてみたいけど、設置が大変そうだ」と悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度「合同会社D.I.J」へご相談ください。
「合同会社D.I.J」では、確かな技術力で企画開発から輸入車へのカーアクセアリー取りつけなどを一貫して引き受けています。
自社開発のAVインターフェイスで、純正のスタイリッシュな外観と実用性を両立させることも可能です。
→カーアクセサリーの設置や配線のお悩みは「合同会社D.I.J」へお任せください。
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