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2023/08/11

EV市場を席捲(せっけん)するテスラのバッテリー戦略

日本では、2035年に新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されました。

 

EV(電気自動車)は、環境問題という背景もあって、世界中で普及が進みつつあります。EVの心臓部とも言えるバッテリーをめぐって、各社でし烈な競争が展開されています。

 

その中で、テスラ社は自社でバッテリーを開発し、大量生産を通じてEVの市場制覇をねらう企業です。
テスラのバッテリー戦略とは、いったいどういったものでしょうか。

EV市場を席捲(せっけん)するテスラのバッテリー戦略

テスラとは

「テスラ」とは、イーロン・マスクが2003年に設立したアメリカのEV(電気自動車)のベンチャー企業のことです。

 

イーロン・マスクは、宇宙開発企業のスペースXの設立者でもあり、ペイパルの創業者でもあります。
テスラの販売台数は、当時世界一の販売実績を誇ったGMの100分の1に過ぎなかったのですが、なんと2017年4月にテスラの時価総額がGMを超えたのです。これは、EVという新たなクルマ市場に期待が集まった結果と言えるでしょう。

EV とは

EVとは「Electric Vehicle」のことで、「電気自動車」の意味になります。
ただし、「電気のみを使って走る車」ではなく、「電気を使って走る車」を総合的に意味する言葉です。
EVはBEV・HEV・PHEV・FCEVの4種類があり、排気ガスや有害物質の発生を抑えることができる車として注目を浴びています。

EV車の現状

これまでのEV車は、従来のガソリン車と比較すれば、航続距離面でも価格面でも遠く及びませんでした。
航続距離を延ばすには、大容量・高性能のバッテリーが必要です。
しかし、大容量・高性能のバッテリーとなると、莫大な価格となってしまいます。

 

これまでも、何度か小さなEVブームが起きることがありました。
しかし、既存のガソリン車との性能の違いや極端な価格差のため、ブームが進展することはありませんでした。
技術革新は進んでおり、改良も進んでいますが、まだまだ航続距離や価格面では既存のガソリン車に太刀打ちできません。

超高級車「ロードスター」の発売

こうした中で、2008年初頭にテスラは、1000万円以上する超高級車、「ロードスター」を発売し、富裕層に受け入れられ大ヒット商品となりました。
続いて、2012年には800万円以上する高級車の「モデルS」が発売され、2016年には4万台以上の販売実績を残したのです。

 

車種をプレミアムクラスに絞り、かつターゲット層をアーリーアダプター(流行に敏感で、みずから情報収集を行い判断する層)に絞ることで大成功を収めたのでした。
プレミアムクラスという高価格のEV車だからこそ、製造コストをまかなうことができたというわけです。

 

くわえて、従来のガソリン車にはない、500kmほどの航続できるバッテリーを搭載し、自動運転機能やおしゃれな外装デザインを取り入れました。
テスラはEV車を、環境に優しい車と言うよりは、先駆的なデザイン、卓越した加速性能、最先端の技術がある未来のクルマと位置付けたのです。

 

ユーザーも「テスラ」という新進気鋭のメーカーが造った、革新的な未来を感じる車だからこそ購入意欲がかき立てられたのでしょう。

テスラの余剰バッテリー

テスラの車両には、普段は使用されない、バッテリーが搭載されています。
2017年夏に、米国フロリダ半島を大型ハリケーン「イルマ」が襲った時でした。
テスラはネットワーク上から、被害地域のテスラ車のバッテリー容量を一時的に増やす措置をしました。

 

その結果、ユーザーが安全に避難できたのです。
実は、従来のテスラのEV「60」と「60D」モデルには、最初から75kWh容量のバッテリーが搭載されていたのですが、ソフトウェアで60kWhに使用が制限されていました。

 

遠隔制御で、この未使用のバッテリーを一時的に使用できるようにしたというのが種明かしです。

 

まさに、高級車だからこそできる技(わざ)であると言えるでしょう。

新型コンパクトEV「モデル3」発売

2017年7月にテスラは、新しい市場の獲得に乗り出しました。
約400万円の新型コンパクトEV「モデル3」という比較的安価なモデルが登場したのです。

 

これまでの、プレミアム車種にターゲットを絞った戦略が成功し、投資費用の回収が早期に可能となりました。
あわせてモデル3の開発費にも充てることもできたのです。

【参考】テスラModel3のグレードと機能比較

車種名 2021Model3スタンダードレンジプラス 2021Model3ロングレンジ 2021Model3パフォーマンス
新車価格 439万円 509万円 727万3,000円
バッテリー容量 54kwh 79.5kwh 82kwh
航続距離(WLTC) 448(WLTP)km 580(WLTP)km 567(WLTP)km
最大出力 211kw 147(前)/188(後)kw 147(前)/211(後)kw

※出典:EVsmartホームページ

まとめ

こうして次世代の高級車の市場を独占しつつあるテスラですが、さらに大きな戦略があります。
テスラはアメリカのネバダ州に、2017年にパナソニックと共同で設立した東京ドーム10個分のギガファクトリーを設立しました。
このギガファクトリーは世界最大のバッテリー製造施設です。
生産量は年間35GWhという莫大な生産量を見込み、これまでにない安価なバッテリーシステムの開発をねらっています。

 

自動車以外にも、定置型蓄電池などの販売も計画しているようです。
これからのテスラのバッテリー戦略に、一瞬も目が離せませんね。

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